上製本のスピン(栞紐)とは
「スピン」とは、しおりとして使用する平織の紐を指す言葉で栞紐とも言いますが語源は不明で製本における専門用語とされています。
スピンは短冊状の栞と比較すれば抜け落ちることがないという利点があり、色も選べることから上製本でも一般的に使用されています。
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長さは本の対角線より20ミリほど長くしておくのが基本で、本の天側の束厚中央部に糊付けし、真ん中ページに折りたたんでおきます。
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少部数の製本では、一冊ずつ紐の長さを合わせてカットし手作業で張り付けていきます。
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上製本の工程では、中本の3方を仕上げた後に、スピンを付け、その後に花布を付けていきます。
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スピンの注意点としては、染料の特性から転色が起こるものもあるので気を付けましょう。
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