頁数の少ない無線綴じはなぜ難しいのか?

「10頁位の無線綴じは出来ますか?」という問い合わせがたまに来ることがあります。

製本する立場で見るとあまりお勧めはしません。なぜでしょうか。まず無線綴じの仕組みを見ていきます。頁順に丁合された折り丁やペラ用紙をノド側を下にしてバインダーではさみ、そのノド側をミーリングカッターで削り高さを揃えます。そこにホットメルトを均一に塗布しニッパーで表紙を接着し包んでいきます。

紙の厚さにもよりますが、頁数が少ないとバインダーが均等な力ではさめなかったり、用紙がたわんでノド側が折れてしまうなど不具合が発生します。ミーリングカッターが削る時に紙が逃げてしまい、うまく削れずにメルトが塗布され、接着不良が発生するなどのリスクもあります。

また束幅がないとメルトを塗布できる面積や量も少なくなってしまうため、接着強度も低くなってしまいます。

ニッパーで表紙を包んだ時に背の形が丸くなってしまい、三方を仕上げたときに切り口が割れてしまうこともあります。(ベタ印の場合など)

大量に製本する場合などは、上記のようなリスクが多すぎるので、機械の構造上、本文の束幅3ミリ以上ないと綴じれませんという制限を設けている場合が多いのです。

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