天地50ミリのPUR無線綴じ

本にはいろいろなサイズの本がありますが、先日、小さいサイズのPUR無線綴じの制作相談があり、話を聞くと天地サイズが50ミリぐらいとのことでした。

このサイズですと1面では綴じれませんので、2面付けか3面付けで綴じなければなりません。その場合、注意しなければならないことがあります。面と面の間(中アキ)を多めに取っておく必要があります。

仕上げ断裁

綴じた後に仕上げ断裁をするのですが、断裁ナイフの刃先は、手前に角度がついています。

断裁ナイフの刃先

このため、断裁した手前側のノドの部分が押されて割れてしまいます。

右が手前に断裁された本
背割れを起こし、形がいびつになってしまう。

厚い本になればなるほどこの影響は大きくなります。

この部分をもう一度向きを変えて仕上げて落とさなければなりません。

ですので、多面付で製本する場合は、中アキに注意して面付けしてください。

小さい本は、簡単なようでも簡単ではないんですよね。